2005-11-15

最近買った本:熊とワルツを-リスクを愉しむプロジェクト管理-

「熊とワルツを」これは、以前購入した「デッドライン」の作者トム・デマルコと、ティモシー・リスターによるリスク管理の書籍です。
まだプロローグを読んだだけですが、このプロローグから何かこう鈍器で後頭部を殴れたような衝撃を感じました。プロローグでは「信念の倫理」という形而上学の論文を紹介しているのです。これは、「信念」として行っている行動も他人の「倫理」によって評価されることを免れないということを、直感的且つわかりやすい表現で説明されています。「信じる権利」と言う表現は若干の違和感を感じるところもありますが、日常的にわれわれが行っている「信じる」と言う行為の是非を問う、非常に興味深いものです。無理とわかりながらも達成しないといけないスケジュール、そこに存在しないはずのリスクをきちんと見つめ、対処していくことをこの本は教えてくれるでしょう。
この本も「デッドライン」同様、疑いを持ちながらも盲目的にやってきたことを、きちんと否定し正しい方向へと導いてくれることであろうと思います。

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