2015-09-08

Kotlinことはじめ:(5)型

Kotlinの型は、すべてクラスです。
つまり、値はすべてオブジェクトということになります。
値を示す基本型が用意されています。


型名 概要
Long 64bit整数
Int 32bit整数
Short 16bit整数
Byte 8bit整数
Double 64bit浮動小数点数
Float 32bit浮動小数点数
String 文字列
Char 文字
Boolean 真偽値
これらの型には、その型の値を表すリテラルの書式が用意されています。
整数(Int、Short、Byte)
123
64bit整数(Long)
123L
123l
16進整数(Long、Int、Short、Byte)
0x0F
2進整数(Long、Int、Short、Byte)
0b00001111
倍精度浮動小数点数(Double)
123.4
123.4e10
単精度浮動小数点数(Double)
123.4F
123.4f
文字列(String)
"ABC\nD\"E\"F"
文字列には特殊文字をエスケープせずに
"""ABC
D"E"F"""
文字(Char)
'A'
Kotlinには、暗黙の型変換はありません。
Intの値をLongやDoubleの変数に代入するなど、Javaなどで暗黙の型変換が行われていた箇所でコンパイルエラーが発生します。
val b:Byte = 1000
val l:Long = b // エラー
to《型名》関数を呼び型変換を行う必要があります。
val l:Long = b.toLong()
数値型にはそれぞれ対応する型変換関数が用意されています。
  • toByte(): Byte
  • toShort(): Short
  • toInt(): Int
  • toLong(): Long
  • toFloat(): Float
  • toDouble(): Double
  • toChar(): Char
また、Java同様Char型の値はInt型の値に変換可能ですが、これも明示的に指定する必要があります。
val i:Int = 'c'.toInt()

0 件のコメント: